プログラミング言語は種類が多く、需要の有無問わずに数えると200種類以上あります。
出典:So you want to be a professional coder?
需要がある言語だけに絞っても20種類以上と数が多く、初学者は「学びたいけどどの言語を学べば良いかわからない」という方もいるのではないでしょうか。
「どうせ学ぶなら需要がある言語がいい」、「各言語の得意なことを知りたい」という疑問や悩みを現在お持ちの方向けにこの記事では、
- 現在人気の高いプログラミング言語
- 各言語でできる(得意な)こと
- 各言語の取得難易度
- 年収別 プログラミング言語のランキング
- 各プログラミング言語の評判・評価 など
について紹介していきます。
需要があるプログラミング言語を学びたいという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
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最も人気が高いプログラミング言語は「Python」
出典:PYPL PopularitY of Programming Language
世界中のエンジニア・プログラマーからの人気度を調査している「PYPL」のデータを元に、2020年6月の調査結果を見てみると、去年に引き続き「Python」が最も人気が高い言語になっています。
今後、更に注目(将来性がある)が高まりそうなPython言語
出典:10 Best Programming Languages of 2019
徐々に人気が高まっており、将来的に需要が高くなると期待されているPython言語は人工知能や機械学習などに強い言語です。
Python言語では、人工知能や機械学習といったこと以外にも、エクセルに調べたデータをまとめたりする面倒な繰り返し作業を自動化することもできるので、Pythonエンジニアを求める企業が今後、更に多くなると期待されています。
現在の求人数・年収
大手転職サイトの「doda」と「リクナビNEXT」でpyhotn言語を使用した求人を調べたところ 「dodaが1,303件」、「リクナビNEXTが496件」でした。
Javaと比較すると求人数はかなり少ないですが、平均年収は約650万円となっています。
Python言語は求人数が少ないものの、Python言語を実務レベルで使用できる人が少なく、給与面が優遇されていることが多いです。
そのため、少し給与を高くしてでも雇いたいという企業が多く、年収が高くなる傾向があります。
Python言語で出来ること
Python言語と聞くと「人工知能」や「機械学習」に特化した言語という印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、python言語は「Webアプリケーションの開発」から「ソフトウェア開発」など幅広い分野で使用されている言語です。
案件によっては、Python言語でAndroidアプリの開発も行うことがあります。
Pyhotn言語で開発された有名なサービスでは
- Youtube
- Instagram など
上記のような、世界中で利用されているサービスで使用されている言語です。
Pyhotn言語は、人工知能や機械学習だけではなく、幅広い分野で利用できる汎用性が高いプログラミング言語になります。
学習難易度
Python言語の学習難易度は5段階中「3」です。
記載方法がシンプルで少ない記述で複雑なことができる魅力的な言語なので、プログラミング未経験者でも、基礎をすぐにマスターすることができます。
しかし、日本では他の言語と比較してPython言語を使える人が少ないため、日本語の情報が少ないです。
Pythonの基本的な事は、ネットで調べることができますが、オリジナルサービスを開発中に発生した疑問点などは、場合によっては日本語の情報が少なく英語サイトを翻訳して情報を集める必要があるので、独学では学習コストが高くなることもあります。
pythonを学べるプログラミングスクール
python言語を本格的に学べるプログラミングスクールを<東京・大阪・オンライン別>にまとめてみましたので、こちらの記事もよかったら参考にしてみてください。
pythonを本格的に学べるプログラミングスクールランキング!<オンライン・東京・大阪別>安定的にニーズの高いJava言語
Java言語は、2000年に入ってから人気が上昇した言語で、2004年~2020年現在まで、常に1位~2位に入っている言語です。
求人数・平均年収
大手求人サイト「リクナビNEXT」と「doda(デューダ)」でJava言語を使用する求人を調べたところ、「リクナビNEXTが1,664件」・「dodaが4,663件」の求人が掲載されています。
ジャンルも「ソフトウェア開発」から「システム開発」など様々です。
また、教育環境が整っている企業も多く、Java未経験から採用してくれるから企業も多い印象でした。
気になるJavaエンジニア・プログラマーの平均年収は、500万円~700万円前後です。
Javaが得意なこと
Java言語は、銀行のATMなどの重要なシステム開発から、Androidアプリなど様々なサービスの開発ができる汎用性が高い言語です。
現代ではPHPやRubyといったWebに強い言語があるので、利用頻度は下がっていますがServletやJSPといった技術と合わせて、ECサイトやインスタグラムといったWebアプリケーションの作成もできます。
Javaの学習難易度
Java言語の学習難易度は5段階中「2」です。
Java言語は、初心者におすすめの言語として紹介されているのが多いですが、プログラミング未経験の方が、最初に覚える言語としては難易度が高いです。
Java言語は汎用性が高い言語であるため、プログラミング以外の周辺知識を覚える必要があり、学習コストが非常に高い言語になります。
プログラミング言語 年収別ランキング(国内)
プログラミング言語を年収別にランキング化しました。
お住まいの地域や勤めている会社規模でも年収は変わってきます。
平均年収は、あくまで参考程度にしてみて下さい。
第1位:Python 651万円
難易度★★
市場のニーズ★★★★★
将来性★★★★★
Pythonの特徴
人工知能や機械学習などに関心が高まっており、非常に注目度が高い言語です。
コードはシンプルなので、初心者が記述したコードでも「一定の品質を保てる」など保守性が高いシステムを作成できるので、初めて学ぶ言語として挑戦しやすいです。
また、状況に応じて使い分けられる「ライブラリー」が豊富なので、効率良く開発を行えることができます。
Pythonでできること
Pythonと聞くと人工知能に特化したプログラミング言語という印象がありますが、実は色んなことができる言語になります。
Python言語が得意なことは
- Webサイト上からデータ収集を行う
- 収集したデータを基に自動分析ができる
- ECサイトやSNSといったWebサービスの開発 など
わずか一例ですが、上記のようなことが得意です。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
Python言語はシンプルな記述で読みやすく、保守性が高いコードを書くことができるので様々なサービスで使用されています。
Pythonが使用されている、有名なサービスでは
- Instgram
- Youtube
- Dropbox など
上記のWebサービスで利用されています。
他にも、大手フリマサイト「メルカリ」でも部分的にPythonが使用されていおり、非常に人気と需要が高い言語の1つです。
年収/求人数
python言語を使用するエンジニア・プログラマーの平均年収は651万円となっています。
大手求人サイト3社で、Python言語を使用する求人数を調べてみました。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 500件 |
doda(デューダ) | 1,300件 |
マイナビ転職 | 374件 |
関心が高まりだしたのが数年前ということもあり、他のプログラミング言語と比較すると求人数がまだ少ないです。
しかし、人工知能と機械学習を中心に、これから更に需要が高まると予想されている言語なので、1年後・2年後と徐々に求人数が増えていくと言われています。
第2位:C++ 650万円
難易度★★★★★
市場のニーズ★★★★★
将来性★★★★
C++の特徴
C++はC言語に「オブジェクト指向」という概念を取り入れており、より「効率良く」・「安全」に開発されている言語です。
一言で言えば「C言語の拡張版」になります。
C言語を基に開発されているので、C言語と互換性がありC++とC言語を同時に開発に使用することもできます。
C++を使用するプログラマー次第で「処理速度の速さ・安定」に左右されるため、システム内部などの知識も必要になるため学習難易度は高めです。
C++でできること
C++では
- サーバーシステム開発
- 組み込み系
- ゲーム など
大容量のデータを高速で通信する必要があるサービスを開発するのに適した言語です。
また「あらゆるものをネットに繋げる技術」、Iotにも使用されています。
C++は「組み込み系」から「システム開発」など、様々な開発に適している言語ですが、言語仕様の複雑さや概念などが難しくプログラミング言語の中では、学習難易度が高い言語の1つになります。
しかし、C++言語を使いこなすことができれば、様々な分野で需要が高いため高い報酬と仕事の幅が広がります。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
C++は「スマホアプリ」や「システム開発・組み込み系」など、幅広いものを開発することが可能です。
代表的なサービスでは
- Amazon
- Evernote など
上記のサービスで使用されています。
他にも、スマホアプリやオンラインゲームなど、大容量のデータを高速で処理する必要があるサービスで使用されていることが多いです。
年収/求人数
C++の平均年収は、650万円となっています。
古い言語ではありますが、注目されている「Iot」を始め、組み込み系やゲーム・大規模システムなど様々なジャンルで求められている言語なので市場のニーズも高く、スキルが高いC++プログラマーは平均年収以上を得られることも多いようです。
大手3社の転職サイトでC++の求人数を見ると以下のようになります。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 1,8564件 |
doda(デューダ) | 1,630件 |
マイナビ転職 | 855件 |
昔からある言語で、様々なジャンルで求められている言語なので求人数は非常に多いです。
C++言語は、ゲームなどの娯楽サービスやIot技術の進化に伴い、廃れることがない言語と言われています。
第3位:Java 600万円
難易度★★★
市場のニーズ★★★
将来性★★★
Javaの特徴
オブジェクト指向の代表格と言える言語です。
学習難易度もC言語系よりは優しい言語ですが、プログラミング初学者の方には少し難しく感じるかもしれません。
近年ではマルチスレッドに対応した言語も多いため、決して珍しい技術ではありませんが、Javaでは「複数の処理を同時に実行する」マルチスレッドが、簡単に実装できるという特徴があります。
また、Javaは長い歴史があるのでライブラリーも非常に多く、大手企業でも積極的に使われている言語の1つです。
Javaでできること
Java言語は、20年以上前に誕生した言語で、決して新しい技術使用しているわけではありませんが、バグの修正などが行いやすく、技術面で安定した言語なので日本だけではなく世界中で人気が高い言語の1つです。
Java言語はOSに依存しない言語なので「1度書くと、OSごとに書き直しが必要ない」と言われており、規模の大小問わずに、業務システムやWebサービスでも使われる言語です。
Java言語が主に得意なことは
- 業務システム開発
- Webアプリケーション開発
- ディスクトップアプリケーション開発 など
わずかな一例ですが、上記のようなことができます。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
JavaはWeb、ソフトウェア問わず様々なサービスで利用されている言語です。
代表的なサービスでは
- マインクラフト(pc版)
- 楽天
- 東京三菱UFJ銀行 など
上記のサービスで利用されています。
Javaは、古い技術ではありますが銀行のサービスやATMなど、セキュリティが重視される金融系システムの開発でも利用されることが多いです。
年収/求人数
Javaを使用している企業は多く、平均年収は400万円~700万円となっています。
Javaは、採用している企業の規模に違いがあり、年収の幅が広い言語です。
また、C言語系と比較すると取得難易度が低いため、Javaエンジニア・プログラマーの数が多いという実態もあります。
そのため、言語自体は不動の人気がありますが、Javaを使えるエンジニアやプログラマーが多く、スキルが高い人は高年収ですが、修行中の方は年収が低い傾向にあります。
大手3社の転職サイトでJavaの求人数を見ると以下のようになります。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 1,694件 |
doda(デューダ) | 4,635件 |
マイナビ転職 | 520件 |
Javaは、人気自体は高いですが、その分エンジニア・プログラマーが多く「既に募集を終えた企業」も多い印象があり、求人は少し少ないといった感じです。
また、他の新しいプログラミング言語や技術に関心が高まっており新技術を採用している企業も多いため、Javaの求人が少なくなっていると言われています。
上記のことだけで考えると、「Javaは覚えても意味がない」と感じるかもしれません。
ですが、新技術は「成長発展」であることが多く、良くも悪くも未知数です。
大手企業などに納品する成果物は、安定していない新技術よりも「安定した技術」を好みます。
古い技術であるからこそある「信頼と安心」がJavaにはあるので、これからも市場のニーズはあると予想されています。
第4位:C# 627万円
難易度★★★
市場のニーズ★★★★
将来性★★★
C#の特徴
C#は、Javaの良いところを上手く取りれたような言語になります。
ハード制御ができないので「OS開発などは出来ない」などC言語やC++とは少し雰囲気が違います。
他のC言語系より少し制限的ではありますがその分、C言語系の中では取得がしやすいので、初心者でも挑戦しやすい言語です。
C#でできること
C#言語は、元々Windows上でしか動かせない言語でした。
しかし、開発元である「マイクロソフト」が、頻繁にアップデートを繰り返しているおり、今ではMac・Linux・Android・ios・家庭用ゲーム機などプラットフォームに依存しない言語になっています。
動く環境を選ばない「マルチプラットフォーム」であるC#言語では
- Webアプリケーション開発
- ゲーム(オンラインゲーム含む)
- VRサービス
- ディスクトップアプリケーション など
上記のように、様々なサービスを作ることが可能です。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
C#は元々、Windowsに特化した言語なので、開発元である「マイクロソフト」が提供している多くのサービスで利用されています。
代表的なサービスとして
- Skype
- Bing (検索エンジン)
- 価格.com など
上記のような、サービスで利用されています。
年収/求人数
C#の平均年収は627万円となっています。
ゲーム開発で使われることが多いプログラミング言語ですが、様々なサービス開発で利用できる言語であるため、求人の幅も広く求人数は非常に多いです。
学習難易度は、Javaなどのオブジェクト指向言語を学んだことがある方にはスムーズに学べる言語です。
また、プログラミング初学者であっても比較的学びやすい言語になります。
大手転職サイトでC#エンジニア・プログラマーを募集している求人数は以下の通りです。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 18,562件 |
doda(デューダ) | 1,784件 |
マイナビ転職 | 520件 |
求人数は多く需要は高いですが「将来性に期待が持てない」という声も一部あります。
C#は、比較的新しい言語なので、JavaやC++など昔からある言語と比較すると、まだ普及率は低いといえます。
すぐに新しい技術が出てくるのがIT業界です。
Python言語やRuby言語など新しい言語が急速に普及していったことを考えると、C#が普及する前に「今後出てくる技術にC#が埋もれてしまうのではないか」と危惧している方もいます。
第5位:R言語 575万円
難易度★
市場のニーズ★★★
将来性★★★★★
R言語の特徴
R言語は「統計分析に特化したプログラミング言語」という特殊な言語になります。
記述するコードは日本語にも対応しており、統計学者が統計分析のために開発した言語なので、言語自体の取得難易度は非常に低いです。
R言語を使用すると円グラフ・折れ線グラフなどを簡単に出力してくれる機能があるので、データ解析を行う場合は、特化言語として活躍してくれます。
R言語でできること
R言語は人工知能や機械学習に注目が集まりだした頃からニーズが高まっている言語の1つです。
統計・分析に特化しており、統計分析専門の言語なので、統計学などの知識がないと使いこなすことはできません。
R言語で出来ることは、企業が保有しているビックデータの分析を行い今後の流れを予測したり、統計をとったりすることができる「データ解析」に特化している言語になります。
他のプログラミング言語とは違い、R言語のみで何かを作ることできません。
統計データの分析の為にだけに作られた言語です。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
R言語を使用するのは、統計データの分析などが目的です。
データサイエンティストが、ユーザーの行動をチェックするために社内で利用されます。
そのため、ユーザーに提供されているサービスでは使用されることは、ほとんどありません。
関係するサービスとして考えられるのは、R言語で作られたサービスではありませんが
- ドットインストール
- Paiza など
上記のような、プログラミング学習サイトなどR言語を学習できるサービスで利用されています。
年収/求人数
R言語の平均年収は575万円となっています。
R言語は、主にデータサイエンティストなど統計学の知識が必要になる職種の方以外は、使うことが少ない言語です。
大手求人サイト
日本では、データサイエンティストという職業が普及していないので、大手転職サイトでも求人数は少ない傾向にあります。
大手転職サイトでR言語を使用した求人数は以下の通りです。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 108件 |
doda(デューダ) | 297件 |
マイナビ転職 | 37件 |
全体的に求人数は少ないですが、近年ではデータ解析を専属で行うエンジニア・プログラマー以外でも、データ解析を行うことが増えてきているため、年々需要が高まっています。
また、データ解析などはPythonでも可能ではありますが、統計やデータ解析だけで言えばR言語には適いません。
機械学習が注目を浴びている現状を考えると、これから期待できる言語になります。
第6位:Go 571万円
難易度★★
市場のニーズ★★★
将来性★★★★
Go言語の特徴
憎めないマスコットキャラでお馴染みのGo言語ですが、世界中で注目を集めている言語です。
コードの記述法が他の言語より限定的なので、プログラマーによって「表現方法が変わりにくい」というメリットがあり、協同開発なので非常に使いやすい言語になります。
他にもシンプルな記述方法でコードが読みやすく、初心者でもミスやエラーに気づきやすいため、致命的なバグを発生しにくいという特性をもっています。
Goでできること
Go言語は、クロスコンパイルという機能があるため環境を選ばずに開発ができます。
Go言語が得意なことは
- スマホアプリの開発
- Webサーバー構築
- Webアプリケーション開発
- CLIアプリケーション開発 など
上記のような開発が得意な言語です。
CLI(コマンド ライン インターフェイス)アプリケーションとは、全ての動作を文字のみで行うアプリケーションになります。
あまり馴染みがないアプリケーションですが、代表的なCLIアプリではwindowsなら「コマンドプロンプト」、Macなら「ターミナル」があります。
プログラミング学習やサーバー構築などの勉強をしたことがある方は、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
「CLIアプリケーションを開発するならGo言語」と言われるくらい、CLIアプリ開発は、Go言語が得意とするジャンルです。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
Go言語は処理速度が速いだけではなく、コンパイル速度も高速です。
そのため、これまでPHPを中心に使用していた企業でもGo言語を採用している企業が増えてきています。
Go言語を利用して開発されたサービスでは
- MIIDAS(ミイダス)
- メルカリアッテ
- メルカリ(サーバーサイド部分に使用) など
上記のようなサービスがあります。
年収/求人数
Go言語の平均年収は571万円となっています。
大手転職サイトでGo言語を使用した求人数は以下の通りです。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 28件 |
doda(デューダ) | 261件 |
マイナビ転職 | 27件 |
大手転職サイトでは、求人数が少ないもののIT業界にも強い、転職サイト「ビズリーチ」ではGo言語を使用した求人は2002件ありました。
Googleを始め、大手IT企業が開発の一部にGo言語を利用したり、開発言語を移行したりしているので、日本でも非常に人気が高い言語です。
また、処理速度が速い優秀な言語なので、今後Go言語を導入する企業が更に増えてくると予想されています。
第7位:Swift 562万円
難易度★★★
市場のニーズ★★
将来性★★★★
Swiftの特徴
iphoneを開発した「Apple」が2014年に公表したプログラミング言語です。
主に、MacやIosのソフトウェア開発に使用されています。
覚える構文が少なく、記述コードも少なくなるように開発されているので、Swift言語を覚える難易度は高くはありません。
しかし、2014年に公表されてまだ数年しか立っていません。
JavaやPHPなど古い言語と比較すると情報量が少ない傾向にあります。
Swiftでできること
Swiftは「Mac OS」、「ios」向けのプログラミング言語です。
主にできることは
- iosアプリの開発
- Mac OSのアプリ開発
上記のような「Apple製品」に利用されています。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
Swiftは、mac・iosのアプリケーション開発で使用されます。
そのため、ここ数年に配信された「iphone」・「ipad」・「Apple Watch」アプリのほとんどは、Swiftで開発されています。
年収/求人数
Swiftの平均年収は562万円となっています。
大手転職サイト3社の求人数は以下の通りになります。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 171件 |
doda(デューダ) | 213件 |
マイナビ転職 | 35件 |
JavaやPHPといった不動の人気がある言語と比較してみると、Swiftはios・mac専用になってしまうので、求人数は少ない傾向にあります。
しかし、iphone11の発売などApple製品の需要が高いので「求人数は多くはないものの、求人自体は常に一定数ある」といった状態だといえます。
「需要自体は高くもなければ、低くもないといった状態」が、この先も続くと予想されています。
第8位:Ruby 562万円
難易度★★
市場のニーズ★★★★
将来性★★★★★
Rubyの特徴
Rubyは、Webアプリ開発が得意な言語です。
Ruby言語のフレームワークである「Ruby on Rails」を使用することで、手軽に作れることから、関心が高まりました。
Ruby言語は日本人の方が開発しており、リファレンスやドキュメントなど、日本語での情報収集が簡単です。
また、記号を省略できコード自体が短くなるので、初心者でも読みやすいコードを書けます。
複雑な構文などもないので、初心者で取得が安易なプログラミング言語です。
Rubyでできること
Rubyは「Webアプリ開発が得意な言語」だと前述しました。
ですが、他にも
- スマホアプリ
- スクレイピング
- 機械学習 など
上記のようなことも可能です。
特に、Rubyではスクレイピングに関するライブラリーが充実しているので、簡単にスクレイピングを行うことができます。
また、Pycallというツールを使用すれば、Rubyで機械学習も行うことができるので、Webアプリだけしか作れないというわけではありません。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
RubyはWebアプリ以外でも使える言語だと前述しましたが、Webアプリ開発に用いられることが非常に多い言語です。
有名なサービスでは
- クックパッド
- hulu
- Twitter など
上記のような有名サイトで用いられています。
年収/求人数
Rubyの平均年収は562万円となっています。
大手転職サイト3社の求人数は以下の通りです。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 385件 |
doda(デューダ) | 529件 |
マイナビ転職 | 416件 |
以前までWebサービスといえば「PHP」というイメージがありました。
しかし、PHPよりシンプル・安全に開発できるRubyが登場したことにより、徐々にPHPからRubyに開発言語を移行している企業も多いです。
現状ではPHPでの開発案件が多いのが現状ですが、今後はPHPよりRubyでの開発が主流になると予想されており、需要が高まることが期待されています。
第9位:JavaScript 555万円
難易度★★
市場のニーズ★★★★★
将来性★★★
JavaScriptの特徴
ブラウザー上で動くプログラミング言語の1つです。
ほとんどのWebサイトでJavaScriptが使用されており、今ではJavaScriptが使われていないWebサイトを探すのが難しいくらい普及しています。
また、直感的に記述でき覚えることも多くはないので、初めてプログラミング学習を行う方でも短い期間で覚えることができる言語になります。
プログラミング学習を始めて間もない時は、良く「Java」と「Java Script」と混同してしまうこともありますが、双方の関連性はほとんどなく全く別物の言語です。
JavaScriptでできること
JavaScriptはWebサイトに動きを与える言語です。
良く見る部分では、メニューボタンを押すとメニュー一覧が、上からや横から現れたりするなどのアニメーションを追加など、Webサイトの色々な部分で利用されています。
しかし、JavaScriptはWebサイトに動きを与えるだけでなく、様々なライブラリーを利用することで
- Webアプリケーション開発
- ブラウザーゲーム
- スマホアプリ(ハイブリッドアプリ) など
上記のようなことも可能です。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
前述したとおりJavaScriptは、ほとんどのWebサービスで利用されている言語です。
「Youtube」や「Fulu」、「Twitter」でもWebサイトの一部にJavaScriptは使用されています。
また、JavaScriptのライブラリーであるNode.jsを使用して開発されているサービスは
- アメーバーピグ
- Yahooキッズ など
上記のようなサービスがあります。
年収/求人数
JavaScriptの平均年収は555万円となっています。
大手転職サイト3社の求人数は以下の通りです。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 635件 |
doda(デューダ) | 1,495件 |
マイナビ転職 | 144件 |
JavaScriptは、Webサイトのアニメーションを担当することが多いプログラミング言語です。
そのため、様々な企業から求められる需要が高い言語になります。
言語自体の将来性や需要はあるので、求人数も常に一定上はありますが取得が安易なため、将来的には「求められるニーズ以上に、JavaScriptを使える人が多くなるのでは」という声もあります。
言語自体の需要やニーズはあっても、JavaScriptだけで仕事をするのは厳しい状況になる可能性も高いです。
第10位:PHP 522万円
難易度★★★
市場のニーズ★★★★
将来性★★★
PHPの特徴
PHPは、Webアプリケーション開発に最も使われている言語です。
近年では、「個人事業主が会社のWebサイトを持ちたい」という方も多く、クラウドソーシングを利用した依頼が多く、フリーランスや在宅ワークとの相性が良いこともあり人気が高い言語です。
そのため、日本のレンタルサーバーでは、デフォルトでPHPが使用できる状態にしているサーバがほとんどになります。
また、「一部だけ機能を追加したい」という修正や改修といったことも簡単にできます。
PHPの導入が簡単にできること以外にも、PHPに関する技術的な情報はネットや書籍などで簡単に情報を集めることもできるので、学習難易度も高くありません。
PHPでできること
PHPはWebに特化した言語になります。
アプリやゲームなども作ることは可能ですが、環境構築などの手間が掛かるため、余程の理由がない限り使用されません。
Javaやpythonなど他の言語と比較すると、限定的になってしまう言語になりますが
- フォームやログイン機能の追加
- ブログサイト開発
- ECサイト開発 など
上記のような「Webサイトの開発」から、「Webサイトの一部分をシステム化する」などが行える言語です。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
PHP言語は様々なWebサイトやWebアプリケーション開発で利用されています。
代表的なサービスでは
- WordPress
- EC-cube
- Facebook など
上記のようなサービスで利用されています。
年収/求人数
PHPの平均年収は522万円となっています。
大手転職サイト3社の求人数は以下の通りです。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 870件 |
doda(デューダ) | 2,303件 |
マイナビ転職 | 500件 |
ほとんどのWebサービスで使用されている言語なので、需要が高く求人数も多い言語です。
しかし、PHPはセキュリティー面を懸念する声が多く、将来的には「Ruby」や「Python」に追い抜かれると将来性に不安を抱えている声もあります。
とはいえ、現在公開されているWebサイトの34%はWordPressで作成されており、サーバーサイド側の80%はPHPで開発されているといわれています。
そのため、改修や修正などは必然的にPHP言語が多く使われることになります。
万が一「Ruby」や「Python」に需要が追い抜かれたとしても、PHPの需要は一定以下には下がらないと予想されています。
第11位:HTML/CSS 357万円
難易度★
市場のニーズ★★★★★
将来性★★
HTML/CSSでできること
HTML/CSSはプログラミング言語ではなくHTMLは「マークアップ言語」CSSは「スタイルシート言語」といわれるものです。
HTMLが画面上に文字や画像を表示する「骨組み」を作成して、骨組みに装飾するのがCSSになります。
HTML単体では、文字や画像が縦にズラッと並ぶだけで、CSS単体では全く機能しないので、HTMLとCSSはセットで使うのが基本です。
Webサイトのレイアウトや見た目を作成する際に利用され、Googleのクローラーが「ここはメニューリスト」、「ここは画像」とわかるように、目印(マーク)を(アップ)することができます。
また、本格的に学ぶ場合は非常に奥深いですが、基礎を理解して最低限のWebサイトを作成するまでは早い人だと数日で達成できるほど、取得しやすいものになります。
HTML/CSSでできること
HTML/CSSは、世界中に公開されているサイト全てに使用されている言語です。
他にも、JavaScriptと合わせて開発することで、「ハイブリッドアプリ」や「ブラウザーゲーム」なども作成することができます。
活用した事例(有名なサイト、サービスなど)
HTML/CSSはサイトの規模問わず、全てのWebサイトの開発で使用されています。
Webサイト以外では
- クックパッド(ハイブリッドアプリ)
- Wikipedia Mobile(ハイブリッドアプリ) など
上記のような、Androidやios上でWebページを表示する機能「WebView」などを利用して動く、ハイブリッドアプリとしてサービスが提供されています。
年収/求人数
HTML/CSS(Webコーダー)の平均年収は357万円となっています。
大手転職サイトの求人数は以下の通りです。
求人サイト名 | 求人数 ※2019年9月時点 |
リクナビNEXT | 1,205件 |
doda(デューダ) | 8,104件 |
マイナビ転職 | 504件 |
Webサービスを提供している企業は多く、HTML/CSSの需要は高いです。
しかし「HTMLとCSSのみしかできない」という場合は、年収は低い傾向にあります。
Webデザイナーなどがデザインとコーディングを両方を対応することが多く、近年ではWordPressのサイトが多く、PHPやJavaScriptも出来ないと対応できる仕事が少ないということも多いです。
HTML/CSS、双方の言語自体に需要はあるものの「HTML/CSSのみしか出来ない」という人の需要は低くなる可能性があります。
プログラミングは得意なジャンルが違う。年収に惑わされてはダメ
プログラミング言語で人気が高く、これからも将来性がある言語について紹介してきました。
しかし、年収が高いという理由だけでプログラミング言語を学ぶのは、あまりおすすめできません。
極端な例えですが、パテシエになりたい人が給与が良いからと美容師の勉強をして長続きするかといえば、怪しいところです。
「自分が作りたいもの」に合わせてプログラミング言語を選択するのが、モチベーションの維持も行いやすいので挫折率も少なくなります。
確かに、年収が高いということは暮らしが豊かになり、生活を行いやすい環境を作りやすいです。
ですが、ゲームを作りたいのに、企業のWebサイトばかりを開発していて長続きするでしょうか。
恐らく8割強の方は、「こんなはずじゃなかった」と思われるかもしれません。
学習するプログラミング言語を選ぶ場合は、自分が作りたいものを基準に考えることで、辛い勉強を楽しく乗り越えられることができます。
プログラミングは道具(ツール)という事を忘れてはいけない
プログラミング学習初心者にありがちなことですが、プログラミング学習を目的にしてはいけません。
プログラミング言語は、あくまでも目的を達成するための道具ということを忘れずに学習する必要があります。
見習い大工さんが道具の使い方を覚えて一人前といえるでしょうか?
道具を使いこなして、家を建てることができる大工さんが一人前と呼ばれるはずです。
プログラミングも同じで、道具であるプログラミングを使いこなして、サービスを開発できるプログラマーが一人前といえます。
勉強を続けていると、学習することが目的(ゴール)となってしまい目的を見失ってしまわないように、自分が作りたい物をしっかりと明確にしておかないといけません。
以下に、わずかな一例ですがプログラミング言語に「できること」・「できないこと」をまとめてみました。
学習するプログラミング言語を悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
言語ごとにできる一覧表
まとめ
開発されてから数十年立った古い言語でも、需要が高いものもあります。
逆に新しい言語が一気に関心が高まり、人気が急上昇している言語もあるので、古い・新しいというのは、年収に関係ありません。
大切なのは「自分がやりたいこと」から→「言語を選ぶ」という意識や行動になると思います。