近年では、社会人・学生問わずプログラミングなどのIT技術に挑戦する方が多いです。
できるだけ、費用を抑えて独学での学習に挑戦する方も多いのではないでしょうか。
特に、学生の方は「これからの将来を考えプログラミングに挑戦しよう」という方も多いと思います。
しかし、独学では、イメージが掴みにくい部分で挫折することが多く、10人中8人ほどは挫折すると言われています。
基礎を学ぶ程度では、独学でも問題ありませんが、それ以上の応用や実践的な技術を学びたい方は、プロに教わるのが一番の近道です。
そこで当記事では
- 学生向けのプログラミングスクールを知りたい
- 学生なら学割があるのか知りたい
- できるだけ料金が安いプログラミングスクールが知りたい
上記のような「学生向けプログラミングスクール」を紹介します。
学生がプログラミングスクールを利用するメリット
プログラミングスクールを利用する場合、社会人より学生の方がお得に受講することができ、メリットが多いです。
メリットと感じられる部分が人によって多少異なりますが
- 学割を利用できる
- 学生・新卒向けの転職支援を受けられる
上記のようなメリットがあります。
学割が利用できる
プログラミングスクールは、安いといっても数十万など高額になり、「大学の授業料」と「プログラミングスクールの授業料」の2つを支払うのは、厳しいという方も多いはずです。
しかし、学生の場合は、学割という割引サービスがあり、値引き幅が大きいスクールでは、40%~50%ほど大幅に値下げを行ってくれるプログラミングスクールもあります。
転職支援が充実していることが多い
年齢が20代の場合、手厚い転職支援をおこなっているプログラミングスクールが多いです。
全てのプログラミングスクールに該当するわけではありませんが、プログラミングスクールはIT企業と連携を取っているところが多く、転職・就職支援を効率よく行えます。
また、プログラミングスクールの中には、「転職エージェント会社」がプログラミングスクールを運営しているところもあるので、ハローワークなどにはない「非公開求人」を大量に保有していることも多いです。
学生がプログラミングスクールを検討する際の注意点
学生がプログラミングスクールを検討する場合、どこのプログラミングスクールでも良いといわけではありません。
- 学びたい言語を明確にする
- 学割などの割引があるか確認する
最低でも、受講を検討する前に、上記の確認を行いましょう。
学びたい言語を明確にする
学びたい言語がしっかりと決まっていないと、受講料金を無駄にすることになります。
プログラミングでは「学びたい言語=目的」です。そのため
- 自分がどんな物を開発したいか
- どんなサービスを作りたいか
上記なようなプログラミングを学ぶ目的を明確にしておかなければなりません。
目的が明確になることで、学ぶべきプログラミング言語も明確になります。
学割などの割引を確認する
全てのプログラミングスクールではありませんが、学生には比較的やすい受講料金を抑えてサービスを提供しているスクールもあります。
プログラミングスクールの公式サイトを見れば料金案内があるので「学割があるか否か」をしっかりと確認して下さい。
学生の間にしか使用できない特権です。1円でも安く費用を抑えて、賢く学習を行いましょう。
学生向け おすすめプログラミングスクール(教室) 5社
学生向けのプログラミングスクールを5つ紹介します。
プログラミングスクールを検討している方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
選定の基準として
当記事では
- 学習できる内容
- 転職支援の有無
- 受講料金
上記3つの部分を比較して、筆者の基準でスクールを選びました。
5:レインボーアップス(Rainbow apps)
他のプログラミングスクールと違い、スマホアプリに特化したスクールです。
学生は、学割があるので、他の有料スクールより安く受講することができます。しかし、受講料金は安いものの転職支援がないので、当記事では第5位としました。
スクールの特徴と魅力ポイント
プログラミングスクールでは、PHPやRuby言語を使用した、Webサービス開発を学習するカリキュラムが多い中、レインボーアップスは「スマホアプリに特化」したプログラミングスクールです。
また、レインボーアップス卒業後のサポートも充実しており、「卒業生限定の勉強会」や「メールでの質問対応」なども行われています。
定期的にオフ会も開催されているので、同じ志を持つ仲間と親睦を深めることができます。
学べる・身に付くスキル
- Swift/Java
- スマホアプリ開発ツール操作
- IOS・Androidアプリの公開方法
- アプリの収益化
コースと料金
レインボーアップスでは「Iphoneアプリ開発コース」と「Androidアプリ開発コース」があります。
受講料金は両コースとも変わりはなく、以下のようになります。
対面学習(通学) | オンライン学習 | |
受講期間 | 2時間半の授業10回分 | 1年間 |
受講料金 | 社会人:99,800円 学生:49,800円 |
49,800円 |
学生は学割があり、5万円以下でスマホアプリの開発を行うことが可能です。
受講形態 | 対面学習・オンライン学習 |
講師 | 現役のスマホアプリ開発者 |
マンツーマンレッスン | なし |
進捗管理サポート | なし |
質疑応答形式 | 教室での質問(オンライン時はビデオ通話またはメールでの質問) |
対応時間 | 不定期 |
就職・転職サポート | なし |
- スマホアプリを開発して副業に挑戦したい方
- プログラミングの技術だけではなく、スマホアプリの開発を学んで市場価値を上げたい方
4:DMM WEB CAMP
学割サービスなどがあり、学生は受講料金を安く抑えることができますが、東京にある教室に通える方限定となっており、限定された人しか受講できないため、当記事では第4位としました。
スクールの特徴と魅力ポイント
転職支援コースを受けるには条件があり、年齢が30歳以下で、東京にある教室に通うことが出来る人限定になります。
しかし、受講料金は学生の場合は「学割」や「ともだち割引」など、割引サービスが豊富にあるので比較的、安い料金で受講することができるプログラミングスクールです。
また、11:00~23:00まで教室を利用できるので、遅い時間でもプログラミング学習を行うことができます。
3ヶ月間の短期集中カリキュラムで、未経験からエンジニア・プログラマーへの転職をサポートしてくれます。
転職成功率は98%となっており、90%以上の人がプログラミング未経験から転職に成功しています。
また、確実なスキルが身に付く自信と転職成功に対して絶対の自信がある証拠として、3ヶ月以内に転職できない場合は、受講料金を全額返金してくれる保証制度もあります。
学べる・身に付くスキル
- HTML/CSS/SASS
- Ruby/Ruby on Rails/jQuery
- MySQL
- AWS
コースと料金
DMM Web CAMPで転職支援を受けられるコースは、1種類のみとなります。
学習内容はWebに特化した学習カリキュラムとなっており、受講料金は3ヶ月で628,000円となります。
分割払いに対応しており、月々26,000円から受講することができます。
受講形態 | 対面学習 |
講師 | 現役のエンジニア・プログラマー |
マンツーマンレッスン | あり |
進捗管理サポート | 担当講師による管理 |
質疑応答形式 | 教室でのみ対応 |
対応時間 | 11:00~23:00 |
就職・転職サポート | あり |
- Webアプリケーションに興味がある方
- 将来フリーランスを目指している方
- 東京の教室に通える方
- 年齢が30歳未満の方
3:ギークジョブ(GEEK JOB)
無料で学べるプログラミングスクールとして、有名な「ギークジョブ」。実践的な学習ができるだけではなく、仲間と一緒に学べる魅力があります。
しかし「教室利用時間が短い」、「東京にある教室のみで受講可能」と限られた受講生しか利用できないものの、「受講料金が0円」という魅力があるので、当記事では第3位としました。
スクールの特徴と魅力ポイント
ギークジョブ最大の特徴は、なんといっても「無料」でプログラミングが学べるところです。
無料で受講できる理由は、ギークジョブでプログラミングを学び、転職支援を受けて転職・就職が成功すると、ギークジョブ側は受講生が入社した企業から、紹介手数料をもらう仕組みになっています。
また、無料だからといって質が悪いわけでもなく、実際の業務を想定した「グループレッスン」など実践的なカリキュラムを受けることができます。
学べる・身に付くスキル
- java/PHP/Rubyのいずれか1つ
- データーベース
- オリジナルサイト開発(仕様書作成・開発・テスト)
コースと料金
ギークジョブには「プログラマーコース」と「インフラエンジニアコース」2つのコースがあり、受講料金は「無料」です。
しかし、無料で転職支援とプログラミング学習を行うには条件が2つあり
- 東京の教室まで通える方
- 年齢が30歳未満の方
上記2つの条件を満たさないと無料で受講することはできません。
30歳以上の方で、どうしてもギークジョブを受けたい方は、「学習コース(120,000円)」というコースを受講することで、転職支援を受けることができます。
転職支援を受けて転職に成功すると、受講料は全額戻ってきます。
受講形態 | 対面学習 |
講師 | 現役フリーランス |
マンツーマンレッスン | なし |
進捗管理サポート | なし |
質疑応答形式 | 教室での質問対応のみ |
対応時間 | 平日10:00~18:00 |
就職・転職サポート | あり |
- 無料でプログラミングを学びたい
- 東京の教室に通える方
- 仲間と一緒に切磋琢磨したい方
2:プロエンジニア(ProEngineer)
第4位で紹介した「ギークジョブ」と同様に、こちらも受講料金「無料」で受講することが可能です。
通学とSkype通話を両方を取り入れて受講することができるため、忙しい学生にも適しています。
しかし、東京の教室で受講することが前提となっているため、当記事では第2位にしました。
スクールの特徴と魅力ポイント
第4位で紹介した「ギークジョブ」と同じで、受講料金は「無料」で受講することができます。
ギークジョブとプロエンジニアの大きな違いは、プロエンジニアにはSkype通話と通学をミックスさせて授業を行うことができます。
一時的に、忙しくてプロエンジニアに通えないときは、Skype通話による授業で学習を進めていくことが可能です。
また、プログラミング学習を行った後に、就職活動の一環として「有給インターン」もおこなっているので、実際の開発現場を体験して、就職活動をおこなえます。
就職活動が難しい、第二新卒でもフリーターの方でも、プログラマーを目指している学生には最適のスクールです。
学べる・身に付くスキル
- Java/PHP/JavaScript/jQuery
- HTML/CSS
- Linux
コースと料金
プロエンジニアの受講料金は、すべての学習カリキュラムを「無料」で受講することができます。
期間は、1ヶ月~3ヶ月でECサイトやアプリなどの開発をおこない、スキルと実績を身に付けて転職支援サポートを受けるまでが、1つの流れになっています。
コースは「平日コース」と「夜間コース」があり、平日コースの場合はECサイトを受講生同士でグループ開発を行います。
しかし「夜間コース」ではECサイトの開発は個人開発となり、一番魅力的なチーム開発をおこなうことができません。
また、プロエンジニアには受講条件があり
- 東京の教室に通える方
- 年齢が20代の方
上記の条件を満たしている方しか受講することはできません。
受講形態 | 通学とSkype通話 |
講師 | 元エンジニア・プログラマー |
マンツーマンレッスン | なし |
進捗管理サポート | なし |
質疑応答形式 | 講習終了後に一定時間あり |
対応時間 | 平日コース:月曜~金曜 10:00~18:00 夜間コース:月水金 19:00~22:00 |
就職・転職サポート | あり |
1:コードキャンプ(CodeCamp)
転職支援の充実度や学習内容など、学生のために構成されたカリキュラムとなっており、本気でプログラマー・エンジニアに転職したい学生には、適しているプログラミングスクールです。
受講料金が高いのが難点ですが、サービスの質が高いため当記事では第1位としました。
スクールの特徴と魅力ポイント
コードキャンプのサービスに大学生・第二新卒を対象にしたサービス「CodeCamp GATE」があります。
カリキュラムは、PHPを使用したWebサービス開発に特化しており、未経験から即戦力のWebエンジニア・プログラマーとしてスキルを磨くことができます。
また、実際の業務で使用するコード管理ツールやコミュニケーションツールなどを使用してチーム開発を行うので、プログラミング以外の必要な知識も取得することが可能です。
転職支援の方も充実しており、「なぜ自己分析が必要なのか」など、転職に必要なノウハウもしっかりと学んで転職することができます。
学べる・身に付くスキル
- HTML/CSS
- PHP/JavaScript/jQuery
- MySQL
- git/Vagrant/docker/slack
コースと料金
CodeCamp Gateには選択できるコースはなく、4ヶ月で即戦力のプログラマー・エンジニアを目指すことを目標にしています。
受講料金は448,000円となっています。受講料金は少し高めになっていますが、転職成功時に受講料金が全額返還されるので、実質0円で学習可能です。
最初の2ヶ月は「プログラミングの基礎」や「Webサービス開発に必要な知識」とスキルを学びます。その後、残り2ヶ月間で実務を想定した実戦形式の学習を行います。
受講形態 | オンライン学習 |
講師 | 現役のエンジニア・プログラマー |
マンツーマンレッスン | あり |
進捗管理サポート | 担当講師による管理 |
質疑応答形式 | オンラインチャットもしくはビデオ通話 |
対応時間 | 7:00~23:00 |
就職・転職サポート | あり |
- Webプログラマーになりたい方
- 即戦力のスキルを身に付けて転職したい方
- 1対1の個別授業でしっかりと学びたい方
興味があるなら学習サイトで学習する
プログラミングに興味はあるけど「明確な目標は決まっていない」という方は、プログラミングスクールに通う前に、1度プログラミング学習サイトを利用することをおすすめします。
学習サイトでは、基本的な内容をしっかりと学べることができるので、自分に合ったプログラミング言語を見つけるキッカケにもなります。
おすすめの学習サイトは
- ドットインストール
- プロゲート
- パイザ
上記3つの学習サイトで勉強するのがおすすめです。
ドットインストール
1つの動画が3分程度となっており、プログラミングの雰囲気を掴むのには最適の学習サイトになります。
しかし、1つの動画が3分程度にまとめるためか、動画のテンポが速いので、初学者がドットインストールだけで、基礎知識を取得するのは難しいです。
ドットインストールで、なんとなく雰囲気を掴んだら、後述する「プロゲート」や「パイザ」などで、腰を据えて学習することをおすすめします。
プロゲート
プロゲートは、テキストを読んだ後に課題をクリアーしていく学習サイトです。
テキストは、たくさんの図や表を使用して、初学者でもわかりやすく学習を進めることができます。全てのプログラミング言語を学習したい場合は、月額料金が1000円ほど掛かりますが、ドリルなど実力テストなどもあり、月額1000円でプログラミングの基礎をしっかりと学べるので、決して高くはないといえます。
パイザ
パイザは、学習サイトというよりは実力テストが豊富にあるサイトです。ランクA~Eまで、問題を解くことで、自分のランクが上昇します。
また、求人情報も記載されており、ランクが高いユーザは、企業から直接スカウトがくる場合もあります。
他にも、プログラミングを学ぶRPGゲームなどもあり、スクールを受講する前に、プログラミングを学びたいという方には、楽しみながら学習を進めることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の要点をまとめると
- スクール受講前に学びたい言語を明確にする
- 学生の特権「学割」が適用されるスクールでお得に学習する
- 転職支援が充実しているスクールを選ぶ
- 具体的な目的がない場合は、学習サイトで雰囲気を掴む
上記のような内容になります。
プログラミングは、これから更に需要が高まる技術です。また、プログラミングを学び実務経験を積むことで、在宅ワークなどの時間的自由を得られる、働き方を行うことも可能です。
また、未経験からプログラマーやエンジニアを目指す場合は、年齢がネックになることが多いです。一般的なボーダーラインは29歳までと言われており、それ以上の年齢の場合は、転職の敷居が高くなります。
そのため、「IT業界で働きたい」という気持ちがある場合は、早めに行動することが大切です。
今後、必須知識となるプログラミング言語。気になった方は学習サイトの利用から始めてみてはいかがでしょうか。