SE(システムエンジニア)は開発における上流部分を担当することになります。
上流とはクライアントからの要望をきちんと理解し、システムとして上手に設計することが主な仕事となります。
自身が設計したものを元にプログラマーが作業に入るわけですから責任は重大です。少しのミスが大きな損害を出すことも考えられるため、やりがいがありながらも責任が大きい仕事となります。
SE(システムエンジニア)の成功イメージとは
SEは実績を多く残すことでコンサルティングや会社経営など多岐にわたる仕事を持つ可能性が出てきます。独立を望むのであれば、SEは登竜門と言ってもいいかもしれません。
この記事では、「SE(システムエンジニア)を目指す人がプログラミングスクールを選ぶポイント」や「SE(システムエンジニア)を目指す人向けのプログラミングスクール」を紹介します。
SE(システムエンジニア)を目指す人がプログラミングスクールを選ぶポイントと注意点
スクールを選ぶポイント
基本的にはオンラインではなく教室で学ぶスクールをおすすめします。
理由としてはSEはコミュニケーションを取ることが必須であり、プログラマーと比べてもあらゆる場面でミーティングや相談を受けることが出てきます。また、就職実績が高いスクールのほうが良いカリキュラムを持っている証明になるので、こちらも注目するといいでしょう。
スクールを選ぶ注意点
SEを目指すのであれば、システム設計をカリキュラムに取り込んでいるところを選びましょう。
SEはシステム設計や要件定義をするのが仕事であり、プログラミングをすることは少ないです。プログラミング言語だけを教えているプログラミングスクールが多いので、そこだけは注意しましょう。
SE(システムエンジニア)を目指す向け おすすめプログラミングスクール5社
選定の基準として
基準としては学べる内容、学習環境、就職実績としました。
今回紹介するすべてのプログラミングスクールはSEとしての必要スキルであるシステム設計をカリキュラムに取り込んでありますので、その点に関しては安心していただければと思います。
1:KENスクール
スクールの特徴と魅力ポイント
KENスクールはさまざまなコースを用意していますがSEを目指すのであれば、「速習Javaシステムエンジニア就転職総合コース」か「Javaデベロッパー就転職総合コース」が良いでしょう。どちらもJavaを習うことになりますが設計をする上でのUMLを学ぶことが大きいメリットです。また、どちらのコースも広くJavaについて学べる内容です。
学べる・身に付くスキル
Javaに関する知識、設計(UML)、Javaフレームワーク、Java Webシステム、HTML/CSS、データベースなど多岐にわたる知識を得ることができます。現場では広い知識が必要であることからも、KENスクールの幅広い対応は丁寧であることが伺えます。
コースと料金
Javaデベロッパー就転職総合コースは76万9千円(税抜き)、速習Javaシステムエンジニア就転職総合コースは58万9千円(税抜き)となっています。
受講形態 | 教室での個別指導 |
講師 | 現場経験の講師多数 |
マンツーマンレッスン | あり |
進捗管理サポート | 受講生管理システムあり |
質疑応答形式 | 適宜可能 |
対応時間 | 平日は10時から21時30分(毎週木曜日は19:30まで)
土日祝は10時から18時 ※スクール説明の時間です |
就職・転職サポート | キャリアコーディネーターによる就職サポートあり |
1.首都圏内、名古屋、梅田、札幌に近い人
教室に通うので可能な限りアクセスしやすいほうが学習効率に関わりますので、近くにKENスクールがある場合は一度資料請求してみるといいでしょう。
2.開講30年の安定した実績で勉強したい人
KENスクールは開講30年経っており、老舗のプログラミングスクールです。現在でこそプログラミングスクールは多く存在しますが、これほど長い期間経営しているのは流石の一言です。
3.資格も取りたい人
資格を取得するための対策やサポートの徹底をしてくれるのもKENスクールの特長です。資格があるとないでは就職のしやすさが違いますのでとった方が有利です。
2:IT JOBスクール
スクールの特徴と魅力ポイント
通常のプログラミングスクールは料金を支払って学習しますが、IT JOBスクールは何と時給1500円もらいながら学習できるスタイルを取っています。エンジニアを育てたい、エンジニアを増員したいというスクール側の想いがこのようにさせたのでしょう。ただし、25歳以下の方限定ですのでご注意ください。
学べる・身に付くスキル
システム開発概要、ネットワーク、開発手法、Java、C#、データベース、UMLなどSEとして持っておきたい知識を得ることができます。特に気になったのが基礎の基礎から教えてくれる点です。インターネットやLANの仕組みなど場合によってはスルーしてしまいがちな内容も対応していることに好感が持てます。
コースと料金
料金を支払うのではなく逆に時給として1500円もらえるのは大きいと思います。実働5時間なので7500円×20日=15万円が入る計算になるので、お得感は強いでしょう。
受講形態 | 業務と並行で行う |
講師 | 現場の先輩社員 |
マンツーマンレッスン | HP上では特に記載なし |
進捗管理サポート | HP上では特に記載なし |
質疑応答形式 | 適宜可能 |
対応時間 | 平日10時から16時 |
就職・転職サポート | IT JOBスクールを運営している株式会社ゼネックへの採用あり |
1.とにかく現場を経験したい人
プログラミングスクールは言ってしまえば「ほぼ誰でもスキルを得られるようにしている」スクールです。しかし、実際の現場ではそこまで甘くはありません。現場を経験することで得られるものは多くありますので、チャレンジしたい人に向いているでしょう。
2.お金をあまりかけたくない人
時給1500円もらえるスクールは日本全国探しても少ないです。IT JOBスクールに行くことで通常30万から50万かかってしまう費用をなしにすることができるのは大きすぎるメリットです。
3.本当の意味での現場のプロから教えてもらいたい人
業務を行いながら学ぶわけであり、先輩社員が面倒を見てくれるので本当の現場のプロが対応してくれます。プログラミングスクールの現役講師は何だかんだで開発から2,3年遠ざかっている人もいるものです。
3:リナックスアカデミー
スクールの特徴と魅力ポイント
docomoやLINEなどの大手企業が研修としても採用するほどの高品質なカリキュラムを提供しているのがリナックスアカデミーです。多くのコースがありますがSEを目指すのであれば、Javaデータベースエンジニア就転職総合コースがおすすめです。
学べる・身に付くスキル
Javaの基礎と応用、Java資格対策、データベース、フレームワーク、システム設計を学ぶことができます。これらはSEとして必要なスキルであり、多様な知識と綿密なスキルが求められます。210時間もの時間をかけて学ぶからこそ、大きい成果が期待できます。
コースと料金
Javaデータベースエンジニア就転職総合コースの料金は上記のようになっています。分割にも対応している点もうれしいですね。
受講形態 | 教室での受講 |
講師 | ほぼ全て現場経験者 |
マンツーマンレッスン | なし |
進捗管理サポート | HP上では特に記載なし |
質疑応答形式 | 適宜可能 |
対応時間 | 平日10時から21時30分、土日祝10時から18時30分 |
就職・転職サポート | キャリアセンター完備、サポートサイトやカウンセリングもあり |
1.大手と同じ内容の研修をしたい人
大手企業は研修に力を入れている傾向が強く、本当の人材を作ることをしています。大手企業で長期研修を受注した実績はこれから受ける受講者としても大きい意味があります。
2.少人数制のクラスで勉強したい人
教室での受講の場合、気になるのが講師のサポートが間に合うかどうかです。リナックスアカデミーでは少人数制を採用しており、講師が受講生一人一人を丁寧にサポートしてくれます。
3.確実に資格を取りたい人
資格を取ることで就職が有利になりますが試験を受けても不合格になることがあります。リナックスアカデミーでは合格保証制度が設けられており、不合格の場合でも再度無料で受験できる制度にしています。
4:アクシズ
スクールの特徴と魅力ポイント
SEと聞くと理系の人がやる仕事と思うかもしれません。アクシズでは文系の方でもSEになれるカリキュラムを用意していることが最大の特徴です。就職実績も高く、サイバーエージェントやドワンゴ、NTTデータグループなどの大手の実績があるのも心強いです。文系でもSEになりたいのであれば、Java&SQL総合講座がありますので、そちらを受講するといいでしょう。
学べる・身に付くスキル
コンピュータの基礎知識、プログラミング言語仕様、データベース、Java、システム設計を学ぶことができ、ビジネスマナーについても教えてくれます。SEとして仕事をする心構えから教えてくれるところは少ないので非常に好感が持てます。
コースと料金
総合口座は約50万円と決して安くない金額です。しかし、広い知識とスキルを得ることを考えれば高くないと断言できます。
受講形態 | 少人数制の講義 |
講師 | HP上では特に記載なし |
マンツーマンレッスン | HP上では特に記載なし |
進捗管理サポート | HP上では特に記載なし |
質疑応答形式 | 適宜可能 |
対応時間 | HP上では特に記載なし |
就職・転職サポート | 就職保証とサポートあり |
1.都内に住んでいる人
校舎は日本橋にあるため都内に住んでいる人にとって立地がいいでしょう。複数の駅が最寄り駅になるので、アクセス的にも良いです。
2.スキルだけでなく社会人としての振る舞いを学びたい人
スキルだけあれば仕事で活躍するわけではありません。コミュニケーションや礼儀など社会生活するうえで最低限の振る舞いができなければ、SEとしての成功はつかめません。スキルだけでなく社会人としての振る舞いを学びたいのであればおすすめです。
3.問題解決能力を身につけたい人
アクシズではPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)を採用しており、技術・協調性・問題解決の能力を上げることを目的としています。技術や協調性は言うまでもありませんが、問題解決能力もまた重要な要素です。現場によってはさまざまなことが起き、問題を解決しなければいけない場面にあいます。PBLによる教育手法で問題解決能力を上げることが本当の意味でのSEへの一歩になるのです。
5:DIVE INTO CODE
スクールの特徴と魅力ポイント
筆者がおすすめしているスクールでは教室での受講をするプログラミングスクールを主に掲載していますが、DIVE INTO CODEではオンライン受講も可能な点が大きな特徴です。渋谷に教室を構えており、オンラインとオフライン両方対応しているSE育成スクールです。なお、SEになるコースはWebエンジニアコース新規事業創造プログラムとなります。
学べる・身に付くスキル
HTML/CSS、JavaScript、Git、Ruby/Ruby On Rails、要件定義など多様なスキルを学ぶことができます。JavaではなくRubyをメインにしている点も見逃せません。Rubyは多くの開発会社が採用している言語であり、多くの需要があります。アプリケーション制作を個人でも行えるスキルを得られるのは大きいメリットとなるでしょう。
コースと料金
入会金+受講料+教科書代で合計60万1218円(税込み)となります。決して安い値段ではありませんが、Ruby開発者の平均年収は600万円とも言われていることからも決して高い値段ではないでしょう。
受講形態 | 教室+オンライン受講 |
講師 | 現場経験者多数 |
マンツーマンレッスン | HP上では特に記載なし |
進捗管理サポート | HP上では特に記載なし |
質疑応答形式 | 対面質問+オンライン質問 |
対応時間 | 10時から19時(木曜定休) |
就職・転職サポート | 就職説明会、履歴書レビュー、人材紹介、面接対策など |
1.オンラインで受講したい人
SEを目指すのであれば可能な限り教室で学ぶのがベストです。コミュニケーションを多くとるSEにおいてはオンラインよりもオフラインのほうがいいからです。しかし、住んでる場所や事情によりオンラインでの受講を求める人もいます。DIVE INTO CODEはオンライン受講も対応しているので気になったら無料カウンセリングを受けてみましょう。
2.詰め込み型ではなく実践型の学習をしたい人
プログラミングスクールの中にはスキルや知識だけを詰め込むだけの内容を提供しているところもあります。あくまでもSEとしての成功を目指しているのであれば、実践での対応力がモノを言います。覚えるのではなく考えさせる教育方針がDIVE INTO CODEにはあります。
3.卒業後のアフターサポートも欲しい人
DIVE INTO CODEは卒業した後でも半年間、コンサルや質問サポートを提供しています。継続をテーマに掲げているからこそ対応しているサービスであり、受講生にとってもうれしい制度でしょう。
現実的に活躍できるまでのステップ
SEとして活躍するには知識やスキル、経験が必要です。経験に関しては実際に就職をしてから積み上げるしかありませんが、知識とスキルに関してはプログラミングスクールで学ぶことが可能です。
しかし、開発の仕事は多くの人と一緒に協力し、SEは要件定義から始まる開発の軸と言っても過言ではありません。綿密なコミュニケーションと丁寧な対応が求められるので、社会人としてのマナーや心構えを持つことが成功するための一歩です。
まとめ
SEはプログラマーと違い、設計や顧客が求めるモノを理解、製品への落とし込みが主な仕事となります。上流工程ともいわれており、大事な部分です。
SEと聞くとなんかカッコいいイメージがあるかもしれませんが、その分の責任の大きさもあることを理解しましょう。
今回紹介したプログラミングスクールでは、コミュニケーションや社会人としての振る舞い、意識に関しても教えてくれるスクールがありましたので、現在大学生~20代くらいの方はそのようなスクールを選ぶのがいいかもしれません。