アプリ開発に興味があるけど、初心者には難しそうと感じている方は多いのではないでしょうか。
確かに学ぶことも多く、本格的に学んで仕事にしたい場合は決して簡単ではありません。しかし、知識0の初心者でもアプリ開発自体は可能です。
また、手軽に簡単な物を作りたいと考えている方は、プログラミング言語の知識不要でアプリ開発も行えます。
当記事では
- アプリと呼ばれる種類
- アプリ開発の大きなメリット
- アプリ開発の勉強法 など
「初心者がアプリ開発に挑戦するために必要な知識や方法」などについて解説します。
知識0からアプリ開発に挑戦したい方には必見の内容となっていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
アプリ開発の種類について
アプリ開発と聞くと、多くの人が「スマホアプリ」をイメージするのではないでしょうか。
もちろん当記事でも、スマホアプリを行うための勉強方法をご紹介しますが、実はアプリ開発には大きく分けて
- Webアプリ開発
- スマホアプリ開発
上記の2種類があります。それぞれの違いを詳しく紹介します。
Webアプリ開発
Webアプリは、ブラウザー上で操作ができるWebサイトのことを指します。
代表的なWebアプリといえば「アマゾン」や「Yahooショッピング」といったECサイトと呼ばれるものです。
ユーザーが欲しい商品を検索したり、会員登録しているユーザー情報や購入履歴を表示したり、ユーザー操作する結果次第で表示される情報が違います。
プログラミング言語以外にもHTMLやCSSなどのマークアップ言語やデーターベース、サーバー周辺の基礎知識なども必要になってくるので学べば学ぶほど奥深さを体験することができます。
比較的、学ぶことが簡単なプログラミング言語である「PHP」や「Ruby」がメインなので、初学者でも挑戦がしやすいジャンルです。
スマホアプリ(ネイティブアプリ)開発
アプリ開発と聞くと真っ先に思い浮かぶのがこの「ネイティブアプリ」ではないでしょうか。
スマートフォン専用に作成されたアプリ全般のことを指します。
スマホアプリを開発する場合「ios(iphone)」、「android」どちらのアプリを開発するかで、学ぶべきプログラミング言語に違いがあります。
iosアプリはSwift
2014年以前は、「Objective-C」というプログラミング言語がiosアプリは開発されていました。
しかし、2014年以降は「より安全で高速」かつ「モダンな設計」ができるようにと「Swift」というプログラミング言語に開発言語が変更しました。
Swiftは、Objective-Cより遥かに学習難易度も低くく初心者でも学び安いプログラミング言語なので、iosアプリ開発の敷居も低くなったといえます。
androidアプリはKotlin
アンドロイドアプリにはJava言語を使用するのが主流ですが、近年では「Kotlin」という言語を使用して開発を行うのが一般的になっています。
Kotlinは2011年に発表された比較的新しい言語ですが、2017年にGoogle社がandroidアプリの開発にKotlinを選定したことがキッカケで導入する企業が増えました。
Kotlinは初心者に学びやすい言語というメリットだけではなく、コードをシンプルに書くことができるため、わかりやすいというメリットもあります。
シンプルに書くことができるので、Javaと比較してもプログラムコードが数百行~数千行減らせることもあるため、プログラマーの負担も減らせる言語です。
これからのandroidアプリ開発には、JavaよりKotlinが主流になる可能性が高いといえます。
初心者の方がアプリを開発する方法
初心者がアプリ開発を検討している場合、思いつきで行動してはいけません。必ず挫折してしまいます。
事前に計画を立てて、学習を行いながら開発も並行して行うというのが、初心者がアプリ開発を成功させるためのプロセスです。
計画の立て方ですが、
- どんなアプリ開発を行うか(iphone・androidどちらのアプリにするかも決める)
- 必要に応じたプログラミング言語を学ぶ
- アプリ開発に必要なツールも一緒に学ぶ
上記3つです。詳しく紹介していきます。
1.どんなアプリを開発するか検討する
「電車の時刻表を表示するアプリ」を作る、「現在地から飲食店を探すアプリ」を作りたいなど、「○○アプリ」とイメージをしっかりと行うようにしましょう。
とはいえ、これから知識をつける初心者の方に、いきなり「イメージして下さい」は少し難易度が高いと思います。
ですので、イメージが難しい場合は「スマホアプリ開発の入門本を購入しましょう」、入門書を選ぶポイントとして実際に作りながら学べる入門書を選んで下さい。
「スマホゲームを作りながら学ぶ」、「簡単な機能だけのTODOアプリを作りながら学ぶ」など、入門書を通じてアプリ作りを体験しながら必要な知識を学ぶことが可能です。
具体的なイメージが難しい場合は、入門書で学んだ後にイメージを膨らませてみるとよいでしょう。
2.プログラミング言語を学ぶ
iphoneアプリなら「Swift」、androidなら「Kotlin」、Webアプリなら「PHP」または「Ruby」というように、目的に応じたプログラミング言語を学ぶようにしましょう。
また余力がある場合はHTML5やCSS3も学ぶとWebサイト作成時以外にも役に立つことが多いです。
3.アプリ開発に必要なツールの使用方法を学ぶ
iphoneアプリでは「Xcode」、androidアプリなら「AndroidStudio」などアプリ開発を効率良く行える開発ツールが存在します。
開発ツールを使えるのと使えないでは、作業効率に大きな違いがでるので、必ず覚えるようにしましょう。
アプリ開発には夢がある。大きな2つのメリット
個人が開発したアプリで一攫千金を目指すということは厳しいですが、アプリ開発を行うことで得られるメリットがあります。
- アプリから収入が入る
- 就職や独立時に実績になる
上記のようなメリットがあります。
この章ではアプリ開発のメリットについて紹介します。
アプリから副収入を得られる
大もうけして遊んで暮らすというのは難しいですが、自分で作ったアプリで収益化を行うことも可能です。
金額的にも月に数千円~数万程度の幅が多いので、あくまでも月の収入にプラスした「副収入」を稼ぐことができます。
開発したアプリで収益を得る方法は
- アプリ内に課金システムを作る
- アプリ自体を有料販売する
- アプリ内に広告を表示する
上記の方法があります。
この3つの中でおすすめが「アプリ内に課金システムを作る」と「アプリ内に広告を表示する」の2つです。
アプリ自体を有料にした場合、「他のサービスより優れたもの」を作らないといけません。初心者では少し難易度が高いので、アプリ自体は無料インストールとして、アプリ内に収益化のシステムを作るのが良いです。
また、アプリを1つ2つとリリースするなど、アプリが多くなればなるほど収入も必然的に増えていきます。
自分の実績として紹介できる
アプリ開発を学ぶ目的にもよりますが、就職・転職や独立を目的としている場合は、「過去に開発した作品」としてアピールすることが可能です。
また、アプリ開発で収入を得た場合は、アプリから収益を得る以外にもあります。
それはクラウドソーシングなどを利用して「アプリ開発案件」に応募してみることです。
アプリ開発案件に応募する際にも、クライアントに「実績」としてアピールすることができるので、転職・就職・独立に有利になります。
個人でもStoreに公開できる
初心者が誤解している場合も多いですが、開発したアプリを「GooglePlay」や「AppStore」などに公開するのは、個人でも可能です。
GooglePlayでは、アプリ公開までに審査等はないので公開登録をして数時間でユーザーから見えるようになります。
しかし、AppStoreではアプリを公開する度に「アプリの審査」があり、審査に合格しない限りアプリを公開することができません。
審査に落ちたアプリは、何回でも審査を受ける事ができるので、改善後に再審査を受けるとよいでしょう。
アプリ開発の方法を効率良く学ぶ方法
アプリ開発を学ぶ場合は、プログラミング言語以外にも周辺ツールの勉強などもしないといけません。
また、勉強だけをおこなっていてもモチベーションの持続も難しくなります。
そのため、効率良くアプリ開発の学習を行う必要があります。
この章では、アプリ開発の学習を効率良く行う方法について紹介します。
独学の場合は学習サイトを利用しよう
独学の場合は、最初に雰囲気を掴むために学習サイトを利用して「アプリ開発はこういう感じ」というのを体験してみるのが良いでしょう。
Youtubeでもアプリ開発を解説してる方もたくさんいますが
上記のような学習サイトを利用することで、アプリ開発に必要なプログラミング言語の基礎を学ぶこともできます。
参考書もおすすめ
学習サイトで一通り雰囲気を掴んだら、参考書でより本格的に学習してみましょう。
もちろん学習サイトを使用せずに参考書からでも問題ありません。
参考書を選ぶ場合は
- 何かを作りながら学べる参考書
- 版数や発売日が新しいものを選ぶ
上記のことに気をつけて探してみてください。
最短で学ぶならプログラミングスクール
明確な目標があり、学ぶ意欲が高い場合はプログラミングスクールがおすすめです。
ほとんどのプログラミングスクールでは、知識0からアプリ開発に必要なプログラミング言語や関係ツールを学べるカリキュラムが用意されています。
また、講師は現役のプログラマーやエンジニア講師なので、「より専門的な知識」や「現場で使えるテクニック」など実際の開発で役に立つ知識を最短で学ぶことができます。
プログラミングスクールは、効率よくスタートダッシュができる学びの場です。
アプリ開発を学びやすい、おすすめのプログラミングスクールを2つほど紹介します。
テックアカデミー
完全オンライン型のプログラミングスクールです。
週に2回ビデオ通話を利用したレッスンを行い、レッスン時以外はテックアカデミーが用意した課題をクリアーしていく流れになります。
「アプリ開発コース」というIphone・Androidアプリ両方を学べるコースもあるのでアプリ開発を効率良く学ぶことが可能です。
もちろん、「Iphoneアプリ」、「Androidアプリ」単品でのコースもあるので、どちらか1つだけ学ぶという方法もできます。
コードキャンプ
こちらも、完全オンライン型のプログラミングスクールです。
コードキャンプは、自分が好きな時にビデオレッスンができるので、テックアカデミーより学習時間の自由度は高いと思います。
また、当日予約も2時間前であればレッスンを予約できるので、柔軟に学習を進めることが可能です。
コードキャンプは「アプリマスターコース」というでIphoneとAndroidアプリ両方を学ぶことができます。
プログラミング不要でもアプリ開発ができる
アプリ開発をするために「学ぶべきこと」や「学ぶ方法」などについて紹介しました。
しかし、いきなり「プログラミング言語を学ぶのはちょっと…」という方もいるのではないでしょうか。
実は、簡単なアプリであればプログラミング言語の知識なしでアプリを開発できるサービスがあります。
プログラミングをいきなり学ぶより「アプリ開発の感覚を掴んでみたい」という方は、これから紹介するサイトでアプリ開発を体験してみて下さい。
JointApps
既にプログラムされているブロックを好きなように組み合わせるだけでアプリを開発することができます。
また、標準で「カメラアプリブロックキット」や「地図アプリブロックキット」などが入っているので、アイディア次第で様々なアプリを開発することができます。
AppStoreやGooglePlayで公開することはできませんが、専用アプリを使用すると、自分が開発したアプリを実機で試すことが可能です。
Monaca
Monacaは「HTML5」というマークアップ言語の知識が少し必要になります。
しかし、アプリのテンプレートが用意してあるので、簡単にアレンジしてオリジナルアプリを開発することが可能です。
HTML5やJavaScriptを覚えると更に自由度が高いアプリを開発することができます。
月2000円と有料ですが、14日間の無料トライアルがついています。
Yappli
GYAOや新生銀行などの有名企業のキャンペーンアプリでも使用されています。
簡単なドラッグ&ドロップで、高機能アプリの開発を行うことができます。
月額9,800円と個人が勉強のために使うのは少し高いですが、10日間の無料トライアルがついているので、試す価値はあります。
まとめ:プログラミングを学ぶと選択肢が増える
いかがでしたでしょうか。
今回の要点をまとめると
- Iphoneは「Swift」・Andoroidは「Kotlin」でアプリ開発を行う
- Iphoneアプリでは「Xcode」androidアプリな「AndroidStudio」の開発環境を学ぶ
- プログラミング知識がなくてもアプリ開発はできる
- アプリを収益化するには「広告」・「有料販売」・「課金システム」の3つがある
上記4つです。
アプリ開発は、転職・就職で自分の武器としても使えます。
また、開発したアプリで副収入を得ることもできるので、アイディア次第で大きな夢を叶えられるチャンスがあるかもしれません。
まずは、プログラミング知識が必要ないサービスを利用して、アプリ開発の楽しさなどを体験してみてはいかがでしょうか。